北海道旅行3日目-美瑛の丘

2000文字くらい書いてたのに消えちゃった…。

 

起きてスマホを見ると6:30。

結局昨日は酒飲んで部屋のシャワー浴びて寝てしまった。

今日もアラームが鳴る前に起きられたな〜なんて思いながら事前チェックアウトを済ませ、昨日ライトアップされていた二見吊橋に向かう。

ライトアップもいいけど本来の紅葉も見たい。

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朝見ても綺麗。


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美しいッ…!
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紅葉は5分ってところかな?

早朝でも割と人がいるだけの美しさがあった。澄んだ水と紅葉の黄色、空の青さのコントラストが素晴らしい。

 

景色に満足して足取り軽やかにホテルに戻ると、ちょうど朝食ビュッフェの入場時刻。f:id:Hitori_blog:20221103124537j:image
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昨晩のビュッフェに引き続き、朝食のビュッフェも豊富なバラエティがあったのだけれど、自分の目はホテルに来た時からある一点に釘付けだった。

曰く、「朝から勝手丼

釧路で食べようと思っていた勝手丼を札幌のホテルで食べられようとは。

覚えている限りでマグロ、サーモン、イカ、タコ、いくらがあったかな?

どうにも記憶が曖昧なのは、途中から気付いてしまったためでもある。

 

上の写真含めて4周したが、たっぷりのサーモンといくらに刻み海苔をかけ、ワサビを溶いた醤油をかけた海鮮丼がべらぼうに美味かった。

 

あと、昨日はわからなかったけど、ビューホテルの名に恥じない光景を飯食べながら楽しめるの最高だな。

 

 

そんなこんなで景色と豪華な朝食を堪能した後、小走りで自室に戻る。

この時点で8:50頃。チェックアウトとシャトルバスまで1時間ほどあるが、このホテルでやり残したことがある。

せっかく露天風呂併設のホテルにきたのに、まだ入っていない。

 

そんなわけでまず地下の露天風呂に向かう。

チェックアウトぎりぎりの時間のためか自分含めて3人ほどしかおらず、大浴場、サウナ、露天風呂を素早く堪能する。

湯質とか正直わからんけど、間違いなくいい湯だった。

サウナで静岡のチェーン店特集の番組を見ていると時刻は9:10頃。

橋下の露天風呂から見える絶景を1人で噛み締めて湯を上がった。あれ橋上から頑張れば見えそうだったな。

 

正直悩んでいた。まだ屋上の露天風呂を堪能できていない。風呂上がりは9:15頃。荷積は何もしていない。それによく見ると9:30で風呂のメンテナンスじゃねぇか。

今回は…仕方ない。

 

 

全速力で楽しむか。

 

ここまでの葛藤コンマ5秒。

元より諦めるなんて選択肢はないのだ。

そうと決まればタオルと着替えとマスク“だけ”持って急ぎ16階へ向かう。
残り10分。本当にギリギリの時間で多少の罪悪感を抱えていたが、屋上展望にきた途端、そんな思いは跡形もなく塗りつぶされた。

 

うぉ…綺麗だなぁ…。

 

屋上も人がおらず、この感嘆は誰の耳にも入ることはなかったが、絶景と呼ぶに相応しい景色だった。

 

眼下に流れる豊平川水系、奥に見える定山渓ダムと黄色から赤付く紅葉。

まごう事なき絶景であった。

 

 

 

かくして烏も驚きの速度で行水を済ませ、自室に戻る。

 

戻る。

あれ?ない。ないぞ。

 

あ。

そうと決まればタオルと着替えとマスク“だけ”持って急ぎ16階へ向かう。

 

 

 

𝓘𝓷 𝓴𝓮𝔂

 

 

 

鍵を、忘れています。

先ほどコンマ5秒で結論を弾き出した頭が全く動かず、冷や汗だけ出る。時刻は9:35。

これもしかしてフロントの受付さん呼んで部屋に来て、開けてもらう時間を考えるとバス出発の10時に間に合わないんじゃね?

 

考えるより早く足はフロントに向かっていた。

ホテル内を走る成人男性(21)

幸い、受付についてインキーの事実を伝えると、新しい鍵を渡してもらえた。

 

なんとか希望がつながったと踵を返してたどり着いた自分の部屋。朝起きてから色々あったなと缶を片付け、服を詰め込み、コートを羽織りロビーに鍵を返したのが9:55。

 

ふぅ

どうにか札幌に戻るバスに間に合った。

 

 

 

 

ここまでレポート課題1つ分くらいの文量を使ったわけだが、まだ朝である。ホテルをやっと出た頃合いだ。

そもそも今日は北見駅まで移動する必要がある。

明日は北見にあるキタキツネ牧場に行きたいからだ。

 

札幌からフルで特急を使っても5時間かかって、到着は18時頃。

全国旅行支援割引で3000円分のクーポンをもらったわけだが、当日中に消費しなければならず、北見で全額使うアテもないし、それにどうせならレジャーで消費したい。

どうせ北見では天下の快活クラブで寝泊まりしようと思っていたし、それなら宿泊時間は減らしたほうが安く済む。

 

 

 

そんなわけで前々から行きたいと思っていた「美瑛の丘」に行くことにした。

幸運にもバスは定時より少し早い10:50に札幌駅に到着。

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11時に到着していた場合、美瑛駅着は14時頃になっていたことを考えると僥倖である。
この旅を決行するきっかけにもなった「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を改札に通し、特急ライラック旭川に向かう。以降6日間は特急を含めた北海道のJRが乗り放題になる。

お値段なんと12000円。

特急あおぞらを利用して札幌から釧路に向かった場合9990円必要なことを考えると、いかに周遊パスのコスパがぶっ壊れているかがおわかりいただけるだろう。

仮に特急あおぞらで札幌-釧路間を6日間連続で移動した場合、6万かかるのが、12000円。

もはや何らかのバグである。

大丈夫かJR北海道。大丈夫じゃないだろうな。

 

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そんなバグチケットを握りしめて向かうは美瑛。

旭川で美瑛行きのワンマンカーに乗り換え、単線非電化を文字通りガタンゴトンと揺られながら行く。

ディーゼル車両はこの揺れが情緒をかき立ててくるのがやっぱり素晴らしい。

 

しばし田舎の景色を楽しみ、美瑛駅に着いたのが13時頃。

駅前のヤマザキショップで電動自転車を借りると、店員さんから地図とルートマップをいただけた。f:id:Hitori_blog:20221128222042j:image

17時には帰ってきてほしいとのことだったので、青い池は断念し、三愛の丘-四季彩の丘-新栄の丘を巡るルートを選択した。

 

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事前に情報を得ていたおかげで少々割高であっても迷わずに電動自転車を借りたが、これが大正解だった。

美瑛の丘、つまり丘だ。坂道もヤバいのだ。

そんなわけで順調に漕ぎだす。


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遠くに見える山が空との境界線になってる。綺麗だ。


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結構漕いだ気がする。三愛の丘に到着した。

展望台の裏手から見える畑が美しい。まさに今北海道の大地を見渡していると考えると、使った体力なんてすぐさま戻る。


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さっきも言ったが丘ばかり。上りさえすれば楽しい楽しい下り坂が待っている。

周りには本当に誰もいない。

思う存分にスピードが出せる!


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映画のタイトル入れられそうじゃない?


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遠くに聳える十勝の山々。

曲がりくねった道の先に見えるそれは、神々しくさえ見えた。山岳信仰なるものが生まれるのも何となくわかる気がした。

何よりめっちゃ綺麗でお気に入りの1枚。


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四季彩の丘、到着。

どうやらこの時期は入場料無料らしい。

入ってすぐ見えたデカい木、すげぇ綺麗。(5-7-5)

ありえないほど長かった坂を上りきった甲斐があった…。

 

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これ無料で見られるってマジ?

咲き誇る花々が美しいのはもちろん、遠くの山のなんと壮大なことか。


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ラクターバスで一周できるらしいが、あまり時間もないので急ぎ足で見てまわった。

知識がないので何の花かわかんなかったけどいい匂いはするわ、綺麗な景色だわでえっちらおっちらきた甲斐があった。

 

あの日見た花の名前をまだ僕は知らない


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帰り際にもう一枚パシャリ。

 

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売店で1枚買った。

言葉が出来ないくらい綺麗だ…!


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電動自転車でも乳酸が溜まるのを感じる地獄坂。

振り返ると綺麗。


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線路内立ち入りしたんじゃなくて、カメラを構えながら踏切を渡ったことをお伝えしておきます。

線路は続くよどこまでもって歌いたくなるいい写真だ。(自画自賛)

防雪林・防風林は車窓を楽しむ上で邪魔者でしかないと思ってたけど、上の写真だと上手いこと中央に向かって消失点じみたものができていて美しい。(とてもハヤクチー)

 

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酪農牛乳のラベルこんなんじゃない?


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16:20頃が自転車の返却予定時刻だったけど、少し時間がありそうだったので、「クリスマスツリーの木」を見ることにした。

道中の林からガサガサ…って音がした時は本当に怖くて、自転車のベルを鳴らしながら大音量で音楽を流して走り抜けた。

 

北海道探訪前、最も恐れていたのは熊との遭遇である。この頃の熊は冬眠前で最も凶暴で、東の方ではOSO18なるバケモノ熊の存在も報告されていた。

だから成人男性(21)が「ギェアキャァァァァァァ‼︎‼︎」と叫んだのも仕方のないことである。

いやホントに。

 

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新栄の丘に到着。

見渡す景色、緑、青、白。

想像の中の北海道が目の前に広がっている。


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美瑛サイダー!

こういうのは多少高かろうが買うべし!うめぇ!

疲れた体に炭酸が染み渡るーッ!

 

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見渡す限り360度この景色。

山も遠いからか、大地に1人だけ自転車を漕いでいるのだと強く実感できる。


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絶景のパノラマロード。

景色に夢中で写真を撮ることを忘れていた。


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遠くに飛行機。旭川空港か…?

調べてみると旭川の中心部よりかなり離れた場所にあったからこれっぽい。


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富良野線を高架上からパシャリ。


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そこそこ色付いている。

それにしても美瑛の丘探索初の信号の気がする。


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そんなわけで駅前到着!

美瑛の名はしばらく忘れることはないだろう。

焦がれた景色は期待をずっと上回って姿を表してくれた。

酪農が盛んで畑には作物が実っている。

そんな景色を余すことなく堪能して、電動自転車を返却した。

お値段1800円。美瑛サイダー込みで2000円と少し。

 

 

絶景の割にコスパ良すぎるだろ…。

 

 

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3日目にして雄大な景色を堪能して、170km東の北見駅に向かう。

17時頃には日も落ちており景色は楽しめないだろう。読書したり、スマホを触って時間を潰す。

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美瑛駅

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特急大雪は遠軽で進行方向を変える。

つまり

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これを
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こうして椅子を前後に入れ替える必要がある。

誰がはじめるわけでもなく乗客が無言で椅子を前後に入れ替えはじめる。なんか不思議でおもろい雰囲氣だった。(コナミ)

 

そうしているうちに北見に到着。

写真がないのはクタクタで意識が回ってなかったからだ。

そんな中改札を出ると信じられないものを見た。

 

 

半袖半ズボンがいる。

 

 

慌ててiPhoneの天気アプリを起動して温度を確かめると9℃。

事もなげにスーツケースを運ぶ姿にはオーラさえ見える気がした。あれが心頭滅却すれば火もまた涼しといったやつか…。

 

 

 

見知らぬ念能力者に元気をもらい、飯どころを探す。手持ちには当日に消費しなければいけない1000円クーポンがある。

せっかくなら北海道ならではの飯が食べたいのでヴィクトリアステーションに行くことにした。

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ヴィクステで喜ぶ僕
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大俵ハンバーグ&チキンステーキ

あとビーフシチューオムライスも頼んだけど、来てすぐ食べちゃったので写真がなかった。(かわいい)

他の食べ物が美味しすぎたのか、絶品てほどじゃなかったけどじゅうぶん美味かった。

むしろ他のクオリティがバグってる。
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そんなわけで今日の宿が見えた。時刻は21時。

少し早いが、今日は疲れた。

明日の出発は遅いのでゆっくり休めそうだ。





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この日1番好きな写真。

旅の始まりにあった少しの不安が楽しさに変わってきた。

そんな一日だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでもいい小話

本当は一駅次の北美瑛にあるガイドの山小屋で高性能な電動自転車を借りて青い池まで行く計画だったが、道中に熊の目撃情報があって怖くてやめた。

時間的にもキツかっただろうしこれでよかったと思う。

結局青い池は後日見ることができる。(ネタバレ)